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スピーカーのネットワーク回路は自作できるのか?

ネットワーク 自作 オーディオのチューンアップ
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今回は解説ではなく、スピーカーのネットワーク回路は自作できるのか?について考えたいと思います。

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スピーカーのネットワーク回路は確かに自作できるが…

結論から言うと、確かにスピーカーのネットワーク回路は自作できるが、「とても自分でやるものではない」と僕は考えます。なぜなら、計算した数値どおりに美しい音が出る訳ではないためです。

大雑把には計算できるかもしれませんが、実際に音を整えるには微細な調整が必要になりますし、違和感に自分自身で気づく感性も求められます。僕も何度も失敗したのですが、一聴すると美しく感じる音でもしばらく聴いていると段々と荒に気づくこともあります。

さらには、コンデンサや抵抗のクセによって音の良し悪しも変わってきます。結局は、メーカーが作ったネットワーク回路を超えることはおそらくないだろうなと感じました。小さな音の変化に気づいて100回200回とネットワーク回路を変更して、満足のいく音に辿り着くまでに僕は3年以上もかかっています。

経験値を積めばその精度は徐々に高まってくると思うのですが、聴覚的にアンバランスな音であってもある程度は我慢できる人にしか自作のネットワーク回路は難しいかと思います。

実際に、僕がネットワークを調整したスピーカーの音がこちらです。

これでもだいぶバランスがとれたのですが、それでも周波数特性はフラットではありません。聴覚的に心地よければそれでいいかなと思っているので、元々あまり数値はこだわっていないのですけれど。

コイル・コンデンサ・抵抗器による音の違いについて

ネットワークの数値が神の領域でバランスがとれていたとしても、コイル・コンデンサ・抵抗器の質により音質もまるで変わってきます。

コイル

コイルは、低い周波数を通す特性により、主に低音域だけを通すために使われる電子パーツです。空芯コイルとコアコイル(鉄芯コイル)の2種類が主にあります。

空芯コイルは主にツイーターに使われ、コアコイルはウーハーに使われることがほとんどです。理由は把握していていないのですが、コアコイルの方が低音は柔らかな印象があります。

ただ、ゲージ(太さ)が細いコアコイルを使うよりかは、ゲージが太い空芯コイルの方が低音の質が高まります。単純に線が太い方がより多くの電流を流せるため、最低でも16ゲージは必要でしょう。

コンデンサ

コンデンサは、高い周波数を通す特性により、主に高音域だけを通すために使われる電子パーツです。電解コンデンサやフィルムコンデンサ、オイルコンデンサなどの種類があります。

フィルムコンデンサは、素材の違いにより音の変化が大きく、同じフィルムコンデンサであってもまったく異なる音質に変化します。そのため、同じ容量のコンデンサであっても音の傾向を変えるために、さまざまなメーカー、ランクで楽しむことが可能です。

ただ、オーディオ用として販売してないコンデンサは、音楽を楽しむにはなかなか難しいところがあります。軍用に製造されたオイルコンデンサのような例外もありますが、基本的にはオーディオ用として販売されているコンデンサを選ぶことをオススメします。

オーディオ用フィルムコンデンサの音質比較はこちらで確認できます。

抵抗器

抵抗器を通ることで電流を減衰させる電子パーツです。セメント抵抗器を使うことが多いですが、金属皮膜抵抗、金属箔抵抗などの種類があります。個人的な感想では、金属箔抵抗が高音質に感じますが、値段が高価であり、抵抗値が高いものがほとんであるため、基本的にはほかの抵抗器と並列で使います。

ただ、金属箔抵抗でバランスをとるのはやや難しく、金属皮膜抵抗も音が刺さることがありバランスはとりにくいです(ただ、めちゃくちゃ色っぽい音にはなる)。基本的にはセメント抵抗が安定感があります。なお、セメント抵抗は巻き方抵抗であるため、コイルのようにインダクタンス成分が発生します。

そのため、より高音質にするには無誘導タイプのものがオススメです。

スピーカーネットワークを自作するには時間がかかることを覚悟しよう

あまり時間をかけずに安定したスピーカーネットワークを自作することはかなり難しいです。そのため、既に組み合わせられたネットワークを使うことをオススメします。

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