空間オーディオってなに?普通のイヤホンでも楽しめるって知ってる?

空間オーディオ オーディオトレンド2023年
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スマホでApple mussicを楽しんでいると、”空間オーディオ”と強調していることに気づいてGoogle検索してくれてありがとうございます。しかし、空間オーディを楽しむためには特別な装置が必要だと考えて、スルーしていた方も多いのではないでしょうか?

実をいうと、空間オーディオを利用するには、専用の装置でなくてもちょっとだけ体験することはできるんですよ。この記事では、空間オーディオの基本情報やiPhoneでの設定方法、そして空間オーディオ対応のイヤホンやヘッドホンについて紹介します。

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空間オーディオってなに?

空間オーディオとは、音楽や映画をもっとリアルに感じさせるための最新技術です。iPhoneや GALAXYなどのスマホでも採用されており、少しずつ注目を集めています。

ふつうのステレオ音源では、左右に広がる平面的な臨場感だけしか再現できませんが、空間オーディオでは上下左右の立体的な音響体験を楽しむことができます。

たとえば、上空を飛び交うヘリコプターのプロペラ音や地面に打ち付けられた雨の音など、音楽や映画の世界観を広げる効果が期待できます。特に”ドルビーアトモス”という技術が空間オーディオでは有名です。

ドルビーアトモスってなに?

ドルビーアトモス(Dolby Atmos)は、米国のドルビー・ラボラトリーズが開発したサラウンド記録再生方式です。

ソフトウェアで3次元空間に音源を配置する「オブジェクトオーディオ」が特徴。今までのサラウンドシステムとは違って、スピーカーの場所やチャンネル数に依存することなく、リアルな3次元空間のオーディオを楽しむことができます。

サラウンドシステムと空間オーディオのちがい

今までのサラウンドシステムでは、5.1chや7.1chのような複数のスピーカーに音を割り当てて、前後左右の音の動きをハードウェアに依存して表現していました。それに対して、ドルビーアトモスでは、ソフトウェアで音の立体感を表現できるため、より正確でリアルな音の空間をつくれます。

空間オーディではさらに、天井スピーカーやモジュールスピーカーを追加することで立体感が高まります。雨の降る音やヘリコプターが空を飛んでいる音のような空間の高さまで音で表現できるようになるのです。

スマートフォンで空間オーディオを楽しむ方法

空間オーディオの魅力は、iPhoneやGALAXYなどのスマートフォンにも搭載されている点です。この技術を楽しむためには、専用の装置が必要だと勘違いやすいのですが、普通のステレオイヤホンでも実は体感することができます。

ステレオイヤホンで空間オーディオを楽しむ

ドルビーアトモスはソフトウェアで音の立体感を再現する技術なので、普通のステレオイヤホンであっても、その効果を少しだけ楽しむことができます。

前後左右上下の音の方向まで表現するのはさすがに難しいですが、奥行きのある繊細な音は、普通のイヤホンであっても音楽や映画の世界観に入り込んで楽しむことができるでしょう。

ただし、空間オーディオの音が美しいと感じるかどうかは、人それぞれの好みによって変わって来ます。筆者自身は、おもしろい体験だけど空間オーディオの音質が絶対に優れているとは感じませんでした。

空間オーディオを最大限に楽しむには専用のイヤホンが必要

空間オーディオを最大限に楽しむには、ドルビーアトモスに対応したイヤホン・ヘッドホンを選ぶことがやはりおすすめです。空間オーディオ対応のイヤホン・ヘッドホンを選ぶことで、前後・左右・上下の空間を耳のなかに再現することができます。

映画の中に入り込む、またはアーティストが目の前で歌い上げているかのような、臨場感のある新しい体験を味わうことが可能です。

ドルビーアトモスに対応したイヤホンはこちら

ドルビーアトモスに対応したイヤホン・ヘッドホンのなかでも特におすすめの製品を紹介します。

Apple AirPods Pro

Appleのイヤホンで、空間オーディオに対応しています。iOS 14以降のiPhoneやiPad、macOS Big Sur以降のMacと組み合わせて使用すると、3Dオーディオに対応したサラウンドサウンドも楽しめます。

Sony WF-1000XM4

Sonyのイヤホンで、360 Reality Audioに対応しています。これは、立体的な音場を再現する空間オーディオ技術で、専用のアプリを使って楽しめます。

Sennheiser Momentum True Wireless 2

Sennheiserのイヤホンで、Smart Controlアプリを使用することで、3Dサウンドに対応しています。

Jabra Elite 85t

Jabraのイヤホンで、MySoundアプリを使用することで、パーソナライズされた空間オーディオを楽しめます。

Bose QuietComfort Earbuds II

Boseのイヤホンで、Bose Musicアプリを使用することで、立体的な音場を再現するAcoustic Noise Cancelling技術を使った空間オーディオが楽しめます。

iPhoneで空間オーディオを設定する方法

  1. アプリ「設定」から「ミュージック」をタップ
  2. オーディオ欄の「ドルビーアトモス」をタップ
  3. ドルビーアトモスの「常にオン」をタップ

この手順で、普通のイヤホンであっても簡易的な空間オーディオを楽しむことができます。特に、Apple musicでは空間オーディオのカテゴリもあるほどなので、ぜひ一度試してみてください。きっと、繊細な音が耳のなかで広がる感じを楽しめるでしょう。

1. アプリ「設定」から「ミュージック」をタップ

2. オーディオ欄の「ドルビーアトモス」をタップ

3. ドルビーアトモスの「常にオン」をタップ

機種変でiPhoneの音質が変わったのはなぜ?

この前iPhoneを機種変して、ダウンロードした音楽を再生したところ、勝手にドルビーアトモスになっていたので備忘録として残しておきます。

iPhoneの機種変更やiOSのアップデートした際に、次の画像のように「ドルビーアトモスでダウンロード」が勝手に選択されていることがあります。

iPhoneの機種変更と同時にiOSもアップデートしたところ、勝手にこの設定に変わっていました。お気に入りの曲をすべてiPhoneにダウンロードしたところ、音が軽くなっていたのです。iPhoneの設定を調べると、ドルビーアトモスでダウンロードされていたことがわかりました。

カーオーディオのイコライザーもねいろ屋さんではこだわっていたので、音質を勝手に変えるのはやめて欲しいですよね。「ドルビーアトモスでダウンロード」をオフにして、再ダウンロードすることで元の音質に戻すことができます。

なお、ねいろ屋さんのイコライザー設定が気になる方は、こちらの記事もおすすめです。

まとめ:まずは普通のイヤホンで空間オーディオを試してみよう

空間オーディオは、今やスマートフォンでも手軽に楽しめる技術です。特別な装置のない普通のステレオイヤホンでも、ある程度のサラウンド効果を楽しむことができます。もし空間オーディオに興味を持ったら、まずは普通のイヤホンで試してみるのはいかがでしょうか?

この音が気に入ったら、空間オーディオ専門のイヤホンやヘッドホンを購入してみましょう。

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