オーディオシステムと呼ばれるスピーカーやアンプ。機器を変えることで趣向の違う音が楽しめるのがオーディオの楽しいところですね。
しかし、オーディオは幅が広すぎてどこからはじめたらいいのかわからないかと思います。
この講座ではオーディオ初心者のためにオーディオの基礎を教えます。
コンセプトは「安く」「手軽に」「いい音を」楽しむです。
オーディオ入門1.1:オーディオは音楽を鳴らす機械
まず第一に、オーディオとは音楽を鳴らすための機械です。
イヤホンを使う人もいれば、スマホのスピーカーで楽しむ人、数万円のオーディオプレイヤーで楽しむ方もいるでしょう。
ジャズ、ポップ、ロック、クラシックのいずれのジャンルであっても、なんらかの形で音楽を楽しんでいるかと思います。
最近では、100均のスピーカーを改造して楽しむようなDIYスピーカーも流行っていますね。
ほとんどの場合で、機器を買い替えることで素晴らしい音を手に入れたと感じるかと思います。
しかし、オーディオの世界は本当に奥が深く、ほんの10万円の機器でさえ馴染みのない方がほとんどです。
例えば、2020年に大ヒットしたYOASOBIの「夜を駆ける」を100万円のスピーカーと1万円のスピーカーではまるで聴こえる楽器の音も違えば、感情に響くセンシビリティも違います。
フランク・シナトラの感情に訴えかけるうた声さえも変わってしまうでしょう。
だからといって、100万円クラスの最高級オーディオが必要かというと一般の人にとっては難しい問題かと思います。
この講座では、ほんの少しのお金をかけるだけでも心休まる音楽環境をおうちに整えるために、オーティオの基礎的な知識を紹介していきます。
オーディオ入門1.2:オーディオ機器に必要な機器について知る
オーディオシステムは主に3つの機器で動かします。
- プレーヤー
- アンプ
- スピーカー
基本的にこの3つがそろっていれば音楽を鳴らせます。
コンポーネントの組み合わせ方が「オーディオシステム」であり、初心者向けのミニコンポから、サウンドにこだわる愛好家向けのハイエンドシステムまでさまざまです。
さまざまなグレードにこだわることで趣味としてのオーディオの面白さもあります。
オーディオの主な3つの機器は以下の目的で使います。
- プレーヤーで入力
- アンプで音量を上げる
- スピーカーで出力
安い100均のオーディオシステムであろうと、数百万円するようなハイエンドのオーディオシステムであろうともこの3つは不可欠です。
各デバイスの役割を見てみましょう。
プレーヤー
CDプレーヤー、レコードプレーヤー、ラジオやTVの電波受信、最近であればスマホもプレーヤーの仲間に入ります。
CDやYouTubeを再生することで音楽情報を取り出すのが「プレーヤー」の役割です。
CDプレーヤーの役割であれば、CDに記録しているデジタルの音楽データを読み取り、ステレオサウンドとして出力することです。
CDやアナログディスクなどの音源はプログラムソースと呼ばれ、その他のソースデバイスには、放送を受信するFM / AMチューナーや、レコードのような蓄音機も含まれます。
プレーヤーの種類は電波の受信からPC内のデータ再生まで沢山あるのですが、どんな機種であろうともそのまま再生しただけではボリュームが小さすぎるので、プレーヤーだけで音楽再生には使えません。
音量を上げる装置として機能するアンプが必要になるんです
アンプとは
アンプの役割は、主に音量を増幅するための装置で、「パワーアンプ」「メインアンプ」とも呼ばれます。
CDやYouTubeなどのお気に入りの音楽ソースを選択し、小さな音楽信号をはるかに大きく増幅して、最後にスピーカーで音を鳴らします。
入力ソースを切り替えるプリアンプもアンプの仲間ですが、基本は音量を上げるための装置がアンプです。
プレーヤーを切り替えたり音質を整えたりする機器はプリアンプと呼ばれます。
音楽の再生と音量の増幅を一体化させた「プリメインアンプ」もありますね。
パワーアンプ(メインアンプ)とは?
人の耳では聴き取れない小さな音楽を増幅するためのアンプです。
すべてのオーディオシステムに必要な機器で、スピーカーへ音を渡す前の最後の機器は必ずパワーアンプです。
スマホでの再生であろうとレコードでの再生であろうと、音量を増幅させてスピーカーに音源を渡すのはすべてパワーアンプが働きます。
プリアンプとは
音楽ソースを切り替えたりイコライザシステムを搭載したりする機器など、音源を選択したり音質を変化させたりするための装置をすべてプリアンプといいます。
プリアンプで聴きたい音楽の色合いを決めて、音を増幅させるためにパワーアンプへ音楽データを渡します。
プリメインアンプとは
パワーアンプ(メインアンプ)とプリアンプを一体化させた機械です。
初心者や中級者の場合は、プリメインアンプを使用するのが一般的です。
ハイエンドユーザーはセパレートタイプを使用して、独立したプリアンプとパワーアンプで音楽の質を高めています。
熱烈なユーザになるとストレオのパワーアンプを分離して、左右で独立した2つのパワーアンプを備えた大規模なシステムでつくる場合もあります。
「パワーアンプ」と「プリアンプ」、2つを一体化した「プリメインアンプ」の3種類があることを知っておきましょう。
スピーカーとは
スピーカーはアンプより渡された音源を実際に音として出す装置です。
アンプによって増幅された音源は、最終的にスピーカーを通してあなたの部屋へ美しい音楽を届けます。
スピーカーにはさまざまな形や種類があります。
現在の主流は、小さなブックシェルフと背の高いトールボーイタイプです。
これはフロアスタンディングとも呼ばれます。
そのまま床に立てられるのでキャビネットの音量を上げられ(低音再生に有利)、スタンドが不要になるというメリットがあります。
一方、ブックシェルフはそのまま床に置けないため、別途スピーカースタンドが必要です。
出窓やラックへ簡単に置くこともできますが、可能な限りブックシェルフのスピーカーはスタンドに置くのが正しい設置です。
スタンドによって音がどのように変化するのか、どのように配置すればいいのかはまた別の記事で説明します。
オーディオ入門1.3:その他に必要な機器
3つの装置の他に必要な機器が1つあります。
- オーディオケーブル
オーディオケーブルとは
音楽信号の経路となるのがケーブルです。
ケーブルで接続されている場合にのみオーディオコンポーネントは音楽を流すことできます。
接続する端子やケーブルの形状は、信号の種類によって異なります。
接続方法で重要なのは、「出力から入力へ」という考え方です。
音楽信号は、川の流れのように上流から下流に流れています。
プレーヤーの出力端子はアンプの入力端子に接続し、アンプの出力端子からスピーカーの入力端子に接続します。
ただし、電気信号の電力は上流と下流(パワーアンプで増幅)では異なります。
RCAラインケーブルは弱いラインレベルの信号(ほぼ1V)を処理するために上流で使用され、スピーカーケーブルはアンプとスピーカーの間に使用され、アンプで増幅された十分な電力を下流へ伝えます。
「プレーヤー」「アンプ」「スピーカー」がオーディオの基礎
どの機種であってもこの3つが含まれています。
もちろんコンポのようにプレーヤが一体化しているものもあれば、スピーカーも一体化している機種もありますね。
高い機種であるほどセパレートにしているのが一般的で、音質面では有利ですが設置場所を多く取ることもあります。
他にもスピーカーの種類には、密閉型だったりバスレフ型であったりトールボーイであったりとさまざまなタイプの機種があります。
これかのオーディオ入門講座で簡単にまとめるので学んでみましょう。
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